有価証券報告書で何を知れるのか
以前、決算短信と有価証券報告書の違いについてざっくりと書きました。
今回はオイシックスの事例を元に有価証券報告書を深掘りして見たいと思います。
構成
一部と二部の構成になっており、一部では主な経営指標の推移や事業状況などが書かれています。二部では書かれている所をあまり見たことがないのでここでは割合します。
私なりにここだけみとけばいいのかなと思うところを紹介しておきたいと思います。
経営指標の推移
ここはまず最初に見るべき所です。
会社がどれくらい成長しているのか、キャッシュフロー(現金の流れ)はどうなっているのかなどざっくり確認することで会社の状況を把握します。
後日また紹介しますが、私は以下をさっと見てます。 - 売上の成長率 - 利益率 - 税引き前利益 - フリーキャッシュフロー
事業状況
次に、事業状況を把握します。
決算のプレゼン資料が別途あるならそちらのほうがビジュアル的に詳しかったりしますが、こちらのほうが細かく文字に起こされてるのでしっかり読んで、現在の事業がなぜ好調なのか、不調なのかを確認しましょう。不調そうに見えても実際は投資のための下準備でもあったりするので。
ここに書いてないことも多いですが、プロダクトメインであれば
- 市場のチェック
- 1ユーザーあたりの課金額
- 1ユーザーあたりの課金率
- 1ユーザーあたりの獲得コスト
- 解約率
が下がってるのかどうなってるのかを確認すべきかなと思っております。(こちらも長くなるので後日紹介します)
さらにエンジニアならここを見るべき
エンジニア視点ですと、さらに上記以外に
- プロダクトをしっかり育てているか(営業頼りばかりにしてないか)
- 役員人にエンジニアはいるか
- 技術に投資しているか
などを確認してます。エンジニアの方は確認していることが多いとは思いますが、その場合は経営指標なども見てその会社の状況を確認しましょう。
終わりに
次回は、経営指標の見るべきところについて深掘りしたいと思います。